循環器科

循環器科について

循環器科では、動物の心臓や血管、血流に関する専門的な医療を提供しています。近年では動物の高齢化が進み、人間と同じように心臓弁膜疾患や高血圧、心筋の異常など循環器系の病気も増加しています。心臓は体全体に血液と酸素を送る「命のポンプ」であり、その機能が低下すると全身にさまざまな影響を及ぼします。しかし、心臓病や血管の異常は初期症状がわかりにくく、見過ごされがちです。京都市伏見区のひさだ動物病院では、しっかりとした問診・身体検査・画像検査などを組み合わせ、早期発見・適切な診断と治療につなげる診察を大切にしています。

心臓病の症状は“気づきにくい”からこそ要注意

心臓には「代償能力」という特性があり、多少の不調があっても機能を補って働き続けます。そのため、飼い主様が気づいたときにはすでに重度の心不全に進行していることもあります。元気に見えても「心雑音があります」と指摘されたら、そのままにせず、検査と経過観察を受けることが重要です。

主な心臓病と特徴的な症状

よくある心臓病の例

診察と検査の流れ

内科治療と生活管理

心臓病の進行からペットの生活を守るためには、以下の内科治療と生活管理が大切です。

• 強心剤、利尿剤、血管拡張薬などの投薬
• 減塩食や運動制限などの生活指導
• 定期的な検査によるモニタリング

外科的選択肢と紹介体制

進行した僧帽弁閉鎖不全症や三尖弁閉鎖不全症など、一部の循環器疾患では外科的治療が有効な選択肢になる場合もあります。当院では、重症例や手術が必要と判断されたケースでは、信頼できる外科専門施設と連携し、紹介対応を行っています。

当院までご相談ください

心臓病は、症状が出てからでは進行しているケースが多いため、早期発見・早期対応が鍵となります。「咳が気になる」「急に元気がなくなった」など、小さな変化が心臓のサインかもしれません。京都市伏見区のひさだ動物病院では、丁寧な検査とご家族に寄り添う治療方針の提案を大切にしております。気になる症状があれば、お早めにご相談ください。