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皮膚科について
「かゆがっている」「毛が抜けてきた」「皮膚が赤い」そんなサインを見逃していませんか？犬や猫の皮膚トラブルは、見た目で気づきやすい一方で、原因が複雑な場合も多く、放置すると慢性化することもあります。京都市伏見区のひさだ動物病院では、皮膚や被毛に関するさまざまなトラブルに対して、丁寧な診察と継続的なケアを大切にしています。
皮膚トラブルの代表的な症状
以下のような変化が見られたら、早めの受診をおすすめします。
- 肌がカサカサしている
- かゆがっている／体を舐め続けている
- 毛が抜ける／毛艶が悪くなった
- 耳が臭い／耳をしきりに掻いている
- 赤みや発疹、湿疹が出ている
これらの症状の背後には、感染症、アレルギー、寄生虫、内分泌疾患などさまざまな原因が潜んでいます。
よく見られる皮膚の病気
膿皮症
細菌感染による皮膚炎で、お腹や背中のフケ、赤み、カサブタが特徴。短毛種に多く見られます。
マラセチア性皮膚炎
皮膚に常在する酵母菌が過剰に増殖し、ベタつき・フケ・痒みを引き起こします。耳、口周り、脇の下などに発症しやすいです。
皮膚糸状菌症
主に猫に多いカビ（真菌）感染による皮膚病で、顔・耳・鼻周辺の脱毛とフケが特徴。人や他の動物にも感染するため注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
遺伝や体質、環境要因が関与するアレルギー性皮膚炎。耳、目のまわり、指の間などに痒みが出やすく、長期的な付き合いが必要です。
外耳炎
アレルギーや寄生虫の影響で耳の中が炎症を起こすと、耳垢の増加、臭い、頭を振るなどの行動が見られます。繰り返すことも多く、予防的なケアが大切です。
診察と検査の流れ
皮膚科診療では、問診と身体検査が非常に重要です。皮膚病の多くは目に見えるため、体全体を丁寧に見て触って観察し、生活環境や過去の経過も詳しくお伺いします。必要に応じて、以下の検査を行います。
- 皮膚検査（細菌・真菌・寄生虫の有無）
- 耳垢検査
- 血液検査／内分泌検査（ホルモン異常の可能性がある場合）
治療方法と継続管理
皮膚病の治療には、短期間で改善するケースもあれば、体質と関係して長期的にコントロールが必要なケースもあります。
主な治療法
- 内服薬・外用薬（軟膏・スプレーなど）
- 薬用シャンプーによるスキンケア
- アレルギーや皮膚疾患に配慮した療法食の導入
- 生活環境の改善・ケアアドバイス
特に食事療法は、アレルギー体質や皮膚のバリア機能の改善に有効です。ご家庭での取り組みも併せてご案内いたします。また、皮膚の状態は時間と共に変化するため、定期的な診察と治療内容の見直しが大切です。
専門医との連携体制
当院で行う一般的な皮膚科診療では改善が難しい場合や、より詳細な検査・治療が必要と判断される場合には、皮膚科専門医をご紹介する体制も整えております。飼い主さまが無理なく続けられる治療を一緒に考えてまいりますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
当院までご相談ください
皮膚のトラブルは、見た目の変化だけでなく、動物たちにとって大きなストレスや不快感の原因になります。「少し痒がっているだけ」「季節のせいかも」と思っていても、その背後に重大な病気が隠れていることも少なくありません。京都市伏見区のひさだ動物病院では、一頭ごとの状態や性格に合わせた丁寧な皮膚科診療を行っております。日々の生活の中で気になる変化があれば、どうぞお気軽にご相談ください。ご家庭でのケアや治療の継続方法も含めて、わかりやすくサポートいたします。
