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健康診断について
「元気そうだから大丈夫」と思っていませんか？ペットの病気の多くは、症状が出たときにはすでに進行しているケースが少なくありません。健康診断は、そうした“見えない病気”を早期に発見し、重症化を防ぐための大切な予防医療です。京都市伏見区のひさだ動物病院では、犬・猫それぞれの性格や体質を考慮しながら、できるだけ負担の少ない健診を心がけています。
健康診断で行う主な検査内容
当院では、以下のような検査を個別に、またはセットで実施しています。
視診・触診・聴診
獣医師が目視・触診・聴診器で心音や呼吸音を確認し、体の異常や変化にいち早く気づくための基本的な診察です。
血液検査
赤血球・白血球・血小板などのバランス（血球検査）と、肝臓・腎臓・すい臓などの状態（血液化学検査）を調べます。猫では甲状腺や腎臓、犬では甲状腺や糖尿病の早期発見にも役立ちます。
尿検査
腎機能や尿路の健康状態をチェックします。特に猫は尿石症・膀胱炎・腎不全の兆候を見つけるのに有効です。
糞便検査
寄生虫、細菌感染、大腸の異常などがわかります。自宅で採便が難しい場合は、院内での採取も可能です。
画像診断（レントゲン・超音波）
内臓の大きさや形、腫瘍、結石の有無などを確認します。無麻酔でできる検査が中心です。
ウイルス検査（猫）
新しく猫を迎える際や多頭飼育の場合に、猫白血病ウイルス（FeLV）、猫エイズウイルス（FIV）などの感染を確認できます。
健康診断で見つかることがある病気
犬で見つかりやすい疾患
- 僧帽弁閉鎖不全症（心臓病）
- 膝蓋骨脱臼
- 甲状腺機能低下症
- 糖尿病
- 腎不全・肝機能異常
- 脾臓腫瘍、胆泥症、子宮水腫
- 尿石症、変形性脊椎症
など
猫で見つかりやすい疾患
- 肥大型心筋症
- 甲状腺機能亢進症
- 腎不全・膵炎・糖尿病
- 尿管結石・腎結石・尿石症
など
健康診断を受けるタイミングと頻度
家に迎えたとき
保護犬・保護猫、ブリーダーや譲渡の場合も含め、まずは健康状態を把握するための初期検査をおすすめします。
若齢〜中年齢
健康な若い子は年に1回程度の健診を基本に、必要に応じて検査内容を調整します。
シニア・高齢動物
7〜8歳を超えたら、半年に1回の健診が理想的です。特に大型犬は小型犬より病気の進行が早く、「まだ若いから」と油断せず、定期的なチェックを心がけましょう。
猫は無理のない範囲で
猫は診察や検査を嫌がることが多いため、無理のない範囲で必要な検査を選びながら進めます。例えば、血液検査や尿検査だけでも早期の異常発見につながるため、そうした方法をご提案することもあります。採尿や採血は、ストレスを最小限に抑えるよう配慮して実施しています。
健康診断を希望される方へ
当院では、ペットドッグ（総合健診）を事前予約制で承っています。気になる症状に合わせて検査内容を組み合わせることも可能です。ペットの年齢・体質・性格に合わせて、オーダーメイドの健診プランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
