ワクチン接種・予防

ワクチン接種・予防について

ペットが健康で長生きするためには、「今、元気だから大丈夫」ではなく、“病気になる前の予防”がとても大切です。特に、ウイルス感染症や寄生虫の予防は、ワクチン接種や定期的な予防薬によってしっかり守ることができます。京都市伏見区のひさだ動物病院では、生活環境や年齢に合わせた適切な予防計画をご提案しています。ご家族の一員である動物たちが安心して暮らせるよう、ぜひ一緒に予防を考えてみませんか？

ワクチンとは？なぜ必要？

ワクチンとは、病気の原因となるウイルスや細菌を弱めたものを体に入れて抗体を作る予防接種です。一度抗体ができると、同じ病原体に感染しても発症を防いだり、軽い症状で済んだりします。予防接種は、健康なうちに行うことがとても大切です。病気になってからでは遅く、命に関わることもあるため、定期的な接種をおすすめします。

狂犬病ワクチンは法律で義務付けられています

日本では、「狂犬病予防法」により年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。狂犬病は、感染した犬に咬まれることで人にも感染し、発症すると致死率ほぼ100％の恐ろしい病気です。現在、日本では発生していませんが、海外では毎年5万人以上が死亡しており、世界的には今も深刻な感染症です。犬を飼う際は、必ず年1回の予防接種を受けさせてください。

混合ワクチンで予防できる病気

当院では、犬・猫それぞれに合った混合ワクチンを取り扱っています。どのワクチンを選ぶかは、生活環境やお出かけの頻度、年齢などを考慮し、獣医師がご相談のうえで決定します。

フィラリア予防も忘れずに

「フィラリア症」は、蚊を介して感染する寄生虫疾患で、犬の心臓や肺動脈に寄生し、死に至ることもある恐ろしい病気です。毎月1回、予防薬（錠剤・おやつ型・スポットタイプなど）を投与することで防ぐことができます。予防薬を開始する前には、必ず血液検査でフィラリア感染の有無を確認しましょう。感染したまま予防薬を与えると、ショック症状を起こす恐れがあります。

ワクチンの接種時期と頻度

接種の時期に厳密な季節はありませんが、通年でいつでも受けることが可能です。ご希望のタイミングや体調に応じてスケジュールをご案内いたします。

接種後に気をつけたいこと

ワクチン接種後は、以下のような注意点があります。

• 当日は激しい運動やシャンプーを控え、安静に過ごしましょう。
• 元気がない・食欲が落ちるといった軽い副反応が出ることがありますが、通常は1日以内に回復します。
• ごくまれにアナフィラキシー（重度のアレルギー反応）を起こすことがあり、接種後30分は院内または近隣で様子を見ることをおすすめします。

予防接種の証明書について

ペットホテルやトリミングサロンなどを利用する際には、ワクチン接種証明書の提示が必要になることがあります。
当院での接種時には証明書を発行しておりますので、大切に保管しておいてください。アレルギーや高齢などで接種が難しい場合には、獣医師の診断により診断書の発行も可能です。

当院までご相談ください

予防は「病気にならないための最大の治療」です。京都市伏見区のひさだ動物病院では、動物たちの体質や生活環境に合ったワクチンプランや予防計画をご提案しています。「うちの子にはどのワクチンが必要？」「フィラリア予防はいつから？」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。